2022年3月13日日曜日

敵対行動によるヘイトリスト加入上限

 1.ヘイトの不可解な挙動

マスターレベル追加からにわかに増えた範囲狩りや敵の数が多いダイバージェンス等でちゃんとやってるはずなのになぜかタゲが取れない、風水魔法の効果を載せそこねてる、そんな経験はないでしょうか。
…まぁはっきり経験値しているひとは少ないかもしれません。
個人的には敵の数が多すぎるとマレーズを乗せきるのが不可能なのが再現性100%って感じだったので強く意識するようになったので調査してきました。

 2.リスト上限

結論から先にいうと一度の敵対行動でヘイトリストに乗ることができるのは15体までで
その15体は(おそらくIDの若い順番で)固定されているので同じ敵グループにスリプガやイオリアンエッジなどの範囲の敵対行動をいくら加えても特定の15体以外のヘイトリストに入れずヘイトを獲得できません。

・検証


動画は上記の通りで、手順は以下のとおりです。 

1.30体程度の敵を用意する。(これはサイレス釣りでファーストタッチも含めてすこしヘイトが入っています。)
2.別のPCでディアガをあててヘイトリストに入る。
3.イグジュビエーションを使う。
4.これで敵の半数程度を引き抜けます。つまり、半数はヘイトリストにはいることができて、残り半数は無理でした。
5.引き抜いた敵を元の敵とまとめてから再びディアガを入れます。
6.そしてイグジュビエーショーンで再び引き抜きにかかります。
7.残った敵はそのまま残り続け、引き抜けません。つまりリストに入れなかったということになります。
8.今度は引き抜いた敵と残った敵を引き離して、残った敵にだけディアガを入れます。
9.そしてイグジュビエーションで三度引き抜きにかかります。
10.この場合は残った半数も引き抜けます。
11.このあといったんログアウトして敵を元のPCに返して、引き抜いたPCのヘイトを抜きます。
12.半数を引き抜いてから1匹づつ倒して、数を確認。
13.全部で15体でした。

・補足

・すでに敵のヘイトリストに入っているPCに対して回復・強化などを行ってヘイトリストに入る場合は制限はない。
・ヘイトリストに入れない場合でも敵対行動によるターゲット移動の判定はある。したがってすでにヘイトを1以上いれているPCがいなければターゲットされることになる。
・動画でディアガやA.バーストのエフェクトが一部の敵ででていません。これはヘイトリストに入れない場合、自PTと戦っているNPCと認識しないおかげで設定によりますがエフェクトのフィルターにひっかかるせいだと思われます。

 3.具体例

動作はシンプルですが、実際の挙動についてはいまいちピンとこないところがあると思われるので例を出しておきます。

A.盾がまとめてヘイトをあげて、アタッカーが範囲攻撃をした場合

ヘイトリストに入れる15体(1~15)は順当にヘイトがあがる剣で固定できます。
入れなかった5体(16~20)は剣と黒のヘイトが互いに0になるのでキャッチボールが発生します。

B.まとめて寝かせたPCに強化をいれてヘイトリストに入る場合

ララバイでは吟が5体(16~20)のヘイトリストに入れないので、それを剣が引き写してもヘイトリストに入れません。
よってAと同じくヘイトリストに入れなかった敵でキャッチボールが始まります。
また、16~20は剣と同じく白や風もヘイトリストに入れないので、ケアルでタゲを引き寄せることがなかったり、マレーズやフレイルといった弱体風水の効果をのせられなかったりします。

C.釣り役が個別にヘイトを入れて釣ってきた場合

※ストンガは20体まとめてではなく、15体制限にひっかからないように数体づつまとめて複数回にわけて撃ったという想定
敵の数が15体をこえていてもまとめる前(≒釣る時)にヘイトを入れておけば、敵全部にヘイトリストに乗ることが可能です。
この場合もヘイトリストに入れる15体(1~15)は順当にヘイトがあがる剣で固定できます。
しかし剣が入れなかった5体(16~20)は剣が吟のヘイトを超えるの不可能になるので吟に張り付いてしまいます。

D.釣り役が個別にヘイトを入れて釣ってきて、それに強化をかけてヘイトリストに入った場合

すでにヘイトリストに入っているPCの状態を写してくる場合は15体の制限がなく、一度ヘイトリストに入ってしまえばあとは普通にヘイトがあげられるので
吟にプロテスを入れたあとはガイストウォールでもフォイルでもヘイトをあげられるようになります。

E.すでにヘイトリストに入ってる敵がいる状態で、追加の敵を連れてきた場合

リスト入りの制限は上から15匹を見て決定するので、IDが若い敵を連れてきた場合は普通にリストに入ることができます。
逆の場合は範囲敵対行動ではヘイトリストに入ることができません。

 3.リスト上限による弊害

A.キープ役がヘイトをあげられない

当然ですが、盾を担うPCがヘイトをあげられないとアタッカーが被弾することになるので困ったことになります。
最低限15体はかかえておけるのでそこまでの数なら安定はしますがイオリアンエッジやガジャ焼きをする場合、敵の数が増えすぎると回ってきたターゲットに押しつぶされる危険性が発生します。
あとは個別に撃破していても最初に一気にヘイトをあげて十分だと思ったのになぜかタゲを取られるというのはこの仕様のせいな可能性があります。

また、釣り役がヘイトをいれながら釣ってきている場合、個別にヘイトを入れるか、強化・回復でリストを引き写さないと釣り役から剥がせないで連れて行かれてしまいます。

B.風水魔法の効果がのせられない・のせそこねる

すでに触れてありますが、ヘイトリストに入ることで効果を発揮する弱体系風水魔法はこの仕様のおかげで効果をのせられないことがあります。
これは狩り方にもよりますが敵が15体を超えやすいダイバーで結構発生していると思われます。
ちゃんとマレーズを載せているつもりなのに乗ってない焼け残りが出るとか、アタッカーがなんかダメージが低くて風水のってない気がするけど大丈夫?とかなる体験をしたひともそこそこいるのではないかと思います。
このへんは実は風水のミスではなくて仕様が悪いということになります。

 4.制限の回避方法

A.まとめる前にヘイトを入れておく

例示したDのパターンなら問題なくヘイトリストに入れるので釣りがリスト入りを徹底して
マジェスティケアルやいやしの風などでヘイトリスト入りしていけばまとめてキープすることや風水魔法を利用することが可能になります。

B.まとめた敵にわけてヘイトを入れる

敵をまとめたあとガイストウォール等といった狭い自己中心範囲の範囲攻撃やブレス系の方向指定がある範囲攻撃を利用して
敵の数を減らしてヘイトを入れるようにするとすべてまとめたときにリストに入れなかった敵のリストに入ることができます。

ただし、この方法は風水魔法の効果のせなどにはいいですがキープしようとしている本人は利用しづらく、キープ役以外にタゲが張り付く状態を誘発してしまうので
キープ役と連携して強化・回復でヘイトリストにはいってもらえるように動くの望ましいです。

C.アタッカーが盾役を兼任する

厳密には制限を回避はできているわけではないですが、回避シーフや回避青といった攻撃役がそのままタゲを受け持つ戦術の場合は自然と問題が解消されます。
なぜなら、攻撃役がヘイトリストに入れる敵はダメージによってターゲットを固定でき、そうでない敵はヘイトリストに入っていないので強化や回復をしてもヘイトを全く増やさないからです。
ただし、この場合は釣りなどでアタッカーがヘイトリストに入れない的に個別にヘイトをいれてしまうとタゲをとってもらえないので絡まれづりを徹底するなどしてリスト入りを避ける必要があります。

 5.所感

基本的には15体以上の敵と同時に戦うゲームではないのでひっかかる箇所はそう多くはない仕様だと思います。
ただそれでも範囲狩りで明らかにおかしいと思う事態はコンスタントに発生していたし、
ダイバーやシェオルなどでおかしいな…と思うことはそれなりにあったのでわかってみるとスッキリした感じに。
あとは新MAPのクロウラーの巣(S)のドーナツ広場ですね。
範囲狩りの是非はひとまず置いとくとしてヘイトリストの関係でイオリアン軸なんかは難しいかと思ってましたが、工夫をすることで十分いけそうです。

1 件のコメント:

  1. ヘイトは必ずIDが若い順に乗るのでしょうか?例えば、上記3.Aの一番左の状態で剣が1を対象にウォールしている場合1~15のヘイトが上がりますが、その横から吟が10に対してイオリアンした場合16~20の数匹にも吟のヘイトが載るのが体感です。

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