2020年9月28日月曜日

IL119の片手剣のD/隔から装備のインフレを考えてみる

※2020/09/29 クロセアモースのオグメでのD値を見落としていたので修正。

 1.D/隔とは

D/隔のDは武器のD値のことです。
物理ダメージの基本的なお話で最初に説明しましたが、FF11の物理ダメージはD値にダメージがだいたい比例するように作られています。
そして、隔は攻撃間隔のことでこの数値とオートアタックの攻撃間隔も比例する関係にあります。
当然ですが、攻撃間隔が長くなると時間当たりのダメージが減ります。
ということで、この2つを合わせるとその武器の与える時間あたりのダメージを把握することできます。

ただし、現実的には多くの武器にはD値と隔以外にプロパティが設定されているので、それで強弱が変わります。
(特に複数回攻撃など強力なプロパティを持つ武器はD値が低く設定されるのでD/隔は少なくなります)
また、WSはD値にステータスボーナスを加算する関係で武器D値とダメージは正の相関にあるのは確かですが綺麗に比例せず、
さらに隔毎にTP獲得効率が違うことによりWS頻度が変わってくるのでD/隔は目安にはなりますがそれだけで判断するのは難しいです。

しかし、それでもD/隔を算出してみると同シリーズの武器は武器種が違っても揃えられていることが多く、作る側としても装備の強さの基準値として使っていることはおそらく間違いないでしょう。
今回はその辺の事情を踏まえて、装備の水準の上昇の歴史を考えてみたいと思います。

 2.一覧

A.実装順


実装日順に並べるとこんな感じになります。
2013~2014までだとウソンムンクがぶっちぎりで数値が高いですがこれは設定ミス疑惑があるやつなんで除外したほうがいい気もします。(ほかの新メナスボスの武器は0.54程度)
で、それを抜いた場合は2015年のクラウソラスの黒石によるD値追加が可能になるまでは一本目のブラメンカーを大きく上回ることもなく、比較的安定した数値づけになっています。

2015年はアドゥリンミッション終了、星唄開始ということで終わるのが見えた年ですね。
この時期は明確に装備のインフレを許容したのか、武器の強化が著しく、数か月おきに武器の乗り換えをしていた時期になります。
特にコラーダ(島武器)ははっきりと既存武器をぶっちぎれる性能になってるのがよくわかります。
そしてさらにそれをぶっぎちゃうのが強化RMEAですね。
このへんは思い切った設定なんで分かりやすいと思います。

2016年中旬から2018年夏まではもう一通りは終了というお話で大きな追加はないかなという時期になります。
この時期に追加されてるのはSu装備品で、アラシソードはまぁゴミもいいところなんですが
エンリッチとヘパテゾは明らかに優遇した数値設定になっていて、D/隔でいうんなら結構頑張ったコラーダと並びます。
あとはホムステドが119化した際に初期のIl119武器の基準値程度にされています。
ということで、このへんは新しくやる人が追い付くための経路を追加したって感じですね。

2018年からはアンバス武器・青武器・RMEA強化・セルビナ上位BF武器・ボルスパ武器が追加されています。
ボルスパ・トッコはホムステドといい勝負をするくらい…ということでこのへんは1本目のIL119武器の入手法を増やしたという扱いだと思われます。
本来この位置にあったのがエミネンス武器だと考えるとだいぶ強まっています。
あとは非RMEAの武器の水準も0.7弱までは許容される感じになってるんで実はけっこうインフレしています。
カジャは実は思いのほか、D/隔自体は高くなくてヘパテゾくらいですね。
もちろんWSの強化のみならず、命中や魔命や魔法ダメージで優秀なんで総合的な性能はけっこう差はありますが

もっとも最近の実装になるウォンテッド装備のオグメについては片手剣はなぜかちょい高めについてたりするんですが
武器はほとんど0.66~0.67くらいでまとめられています。
このへんはカジャとアンバス最終武器の間くらいになるのでアンバス装備+2程度のものを実装するという予告を踏まえるとなるほど…といった感じの数値設定になります。
3枠目が攻+とかだったりするのはひどいんですが、並べるとD値の基準値自体はA武器もC武器もあんまり違わないのがよくわかります。
つまり素体や強化素材の入手難度と上昇と入手装備の性能があんまり関係なくて、同一基準で設定してることですかね。

B.D/隔順


D/隔順に並べてみるとこんな感じです。
わりとこれも実装順で並ぶんでインフレしてるのはわかりやすいと思います。
これを見てわかるのはRMEのIL119はちゃんとD値が低いってことですね。
先にちょっと触れていますがとても強力なプロパティを持つ武器はD値をさげてバランスをとられてしまいます。
片手剣だとデマサルデーゲンがそれでもともとD値が低いのにオグメでもD値の上昇が避けられてしまいました。
RMEはMEは言わずもがな、Rの倍撃ですらそこそこ強いんで、特別強い武器にする気がないならこんな感じでD値を抑えておく必要がありました。
そういう意味じゃ119+のRMEの強化は結構無茶苦茶で最後の打ち上げ的なもんだったのがよくわかります。
それをさらに強化してぶっちぎられせちゃうのはなんかしらやることを追加しなきゃいけないとはいえちょっとよわからないな…ってなります…

 3.武器のステップアップ

インフレの歴史を見てもまぁ何となく楽しいくらいの意味しかないですが
いちおう実用的な情報としてこの表から導き出されるステップアップのルートを提示しておきます。

A.99レべル到達直後
・ホムステド武器:ワークスでほぼ無料で入手可能。ただし、赤とか一部のジョブは利用不能。
・ボルスパ武器:ホムステドを使えない場合、ただしちょっとポイントを足せばより優秀な武器が手に入る。

B.直後あるいは直後から少し経過
・ルオンジョブ武器:ドメインポイント200で入手可能。それなりの性能で繋ぎには十分。ただジョブポ100でもっと強いSU2武器が使えるので飛ばしてもよい。

C.ギフト100~
・Su2の武器がとにかく強いんで、それを使うのが良い。ふつうはヘパテゾになるが赤ならエンリッチのほうがだいぶ強い。

D.ギフト1200~orアンバスポイント10000~
・青武器のHQ1がふつうにD値が高くて倍撃をつけられるんでけっこう圧倒的な性能です。
武器本体は値下がりしてませんが、英雄の結晶がだいぶ安くなったんでコスパはかなり良くなったと思います。
ジョブマス武器のほうは一部ジョブを除いてはRMEAを作っちゃったほうがいいよねってお値段なので微妙ですが

・アンバスのポイントを潤沢に稼げるならカジャ武器が使えます。カジャ時点だと普通のWSを撃つ分にはそこまで抜けていないですが、EVWSの強化がごつい武器が多いのでそれだけで結構食っていけます。
最終までいけるならそのほうがいいのですが、パルスアームズは入手手段がけっこう難しいのがネックです。


ウォンテッドオグメの武器はけっこう金がかかる割には微妙ですね。
基本的な性能はカジャやSu2よりは高いんですが、WSの強化がごついカジャと比べるといまいちですし
ギフトの制限がきついのものの青武器のNQやHQ1のほうがふつうにつよいのが痛いです。
素材を自力入手で賄えるのはいいですが、それにしてもアクセサリーや一部防具につっこんだほうがいいかなと思います。
こうしてみると需要と性能と入手手段が噛み合ってない感じでもったないと思います。

まぁとりあえず誰かどういう風に武器を集めていくのがいいか悩んでたら
ボルスパ→ヘパテゾ→カジャあたりが鉄板な感じだとアドバイスしてあげてください